28 9月

Hazards without Disasters – ”Science” July 15, 2016 Issue –

昨年末の「世界津波の日」の国連での制定によって、広川町も含めたその啓蒙活動が目立つようになりました。11月には高知県の黒潮町を拠点に高校生を中心にするサミットが予定されているようです。そのような状況もあり、ワシントン大学のアットワーター教授から現地での取り組みなどについて聞いてみました。

以下、同教授から紹介して頂いたワシントン州のカスケード地域(1700年1月26日には日本にも到達する津波の原因となった地震が発生している)で進められている減災活動に関する「サイエンス」誌の記事になります。東日本大震災の経験も生かしされているということです。

要約

“Hazards without Disasters” Summary

自然の脅威が必ずしも人的被害を招く自然災害につながるものではない。もし、社会が過去の災害を教訓としてそれに備えていればの話だが。地震の歴史がそれを証明していとも言える。2010年のM8.8のチリ地震では、それまでの経験から建築基準が引き上げられた結果、建物の崩壊による犠牲者は殆どなかった。2011年の東日本大震災でも建物の崩壊による大きな被害は免れたが、20,000人もの人命が津波によって失われた。津波の危険にさらされている社会にとって、どのような手段を使って危機を脱すれば良いのだろう。

全文

“Hazards without Disasters” Full Text

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尚、文中にあるカスケード地域での取り組みに関する詳しい情報については、シアトルタイムズ紙の以下のサンディー・ドートン記者の記事をご参照ください。英語で書かれたものですので、簡単にコメントさせて頂きますが、大事なことは「必ず起こること」(”It Will Happen Here”)して最悪の津波に備えをしていることだと思います。また、東日本大震災からの教訓として、避難時は校舎の二階に留まるのではなく、屋根の上に登ることも前提としていること。避難用階段も緊急時に備えて、その幅を広げられている。(建設費には自分たちの納めた税金が使われることで、自分自身のこととして地域住民が津波からの避難を考えていることも重要なことである。私見ではあるが、日本は行政が全てを決めてしまう傾向があるようだ。)

“The Seattle Times” September 27, 2016
“The Seattle Times” June 9, 2016

 - NOTE -
Thanks to Dr. Marcia McNutt and Ms. Emillie David of AAAS, they have allowed us to link the above article. For The Seattle Times article, Ms. Sandi Doughton gave me her permission to use her articles to share with those people who are interested in activities along coastal town in the Pacific North West. And I would like to thank Professor Atwater, who is also the author of "The Orphan Tsunami of 1700", for his continuous assistance to our activities.